ドライブレコーダーの役割

記事の本文を記述します。

偶然にして起こる不慮の交通事故において、その後の過失交渉で気苦労をされた方も少なくないと思います。
故意ではないために接触直前の周辺状況や瞬間を克明に記憶されていないなど、当事者同士の見解が異なる場合も多々あります。現場検証を行う警察や私共は、ご契約者からの情報を信じて各々の役割に臨みますが、特に交通弱者(二輪車・自転車・歩行者など)との接触においては、その瞬間に立ち会っていない筈の周囲の要望・感情が加わり、解決までの期間が長引く可能性があり、折り合いがつかない場合には裁判へ発展することもあります。
たとえ時間や費用を費やして裁判を行ったとしても、思い通りの結果にならず徒労に終わることも充分考えられます。私共は、判例(過失割合等)や経験則といった根拠に基づき、時間・費用・精神的負担の軽減に努めていますが、やはりその瞬間を証明できる動画があれば何よりも揺ぎ無い物理的根拠となります。
そうしたことから、昨今ではかなり普及しているドライブレコーダーの役割が大切であり、場合によっては警察からドライブレコーダーの提供を促されることもあります。
設置角度や機能によっては映らない情報もあるので万能ではありませんし、ご自身の動きも含めた物理的情報ですから、必ずしも交渉時に思い通りの結果へ結びつくとは言えませんが、少なくとも公正な判断のもと不利益を被ることは避けられます。